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旅とか本とか、そんな記憶

Italy(4):ミラノ→フィレンツェ

 9:30にK氏のホテルに集合。ミラノでの取材は終了しているので、街撮影を片づけて次の目的地であるフィレンツェに移動する。
 まず向かったのは、「サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会」。レオナルド・ダ・ヴィンチの大傑作と言われる『最後の晩餐』がある教会だ。見学は完全予約制になっており、1グループ25人ほどが15分交代で見学する。11:00の回を予約していたため、それまで近くのバールでコーヒータイム。

 世界遺産が保存されている教会は、想像していたイメージと違ってごく普通のシンプルな教会。「え、ここにあの有名な絵画が残されてるの?」と拍子抜けするくらい。内部もものすごくシンプルで、一室の壁に『最後の晩餐』だけがある。あまりにも有名な絵だけれども、「どうです。最後の晩餐ですよ!」と主張するのではなく、とても自然に存在しているので、どっと感動するのではなく、ひたひたと感じるような不思議な感覚。

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 ホテルに戻って荷物を片づけてチェックアウト。レンタカーを借りに行き、「ブレラ美術館」、「スフォルツェスコ城」を回って、街のスナップを撮影。ランチはカステッロ広場の前にあったスタンドでパニーニを。ハムとチーズのシンプルなやつだけど、とてもおいしい。しかし、スリッパのような大きさで食べ疲れる。
 M氏の運転で高速に乗り、まずはボローニャへ。ボローニャ大学の近くのカフェで休憩して、一路フィレンツェへ向かう。

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 到着したのはとっぷりと日が暮れた頃。とりあえずホテルへチェックインしたのだけど、こぢんまりしたホテルで、ベッドがあまりにも小さい。特にK氏がとても背が高いのでこんなんじゃ眠れないということで、急遽近隣のホテルを探してもらい、そちらに宿泊することになる。

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宿泊したのは「Hotel Roma」。サンタ・マリア・ノヴェッラ広場にあり、とても便利なホテル。しっかし、フィレンツェ中心部にあって、なんでこの名前? ツインですがシングルユース。男の中に女がひとりなので、わたしは必ず別部屋になる。リラックスできてありがたいんだけど、お金のことを考えると、ちょっと、ごめん、と思うのです。


 お腹も空いたので、ホテルの近くでよさげなトラットリアがないかなとうろうろ。すると、ブランド通りの路地を入ったところに「Trattoria Marione」という店を発見。雰囲気がよさそうなので入ってみる。若いカップルから家族連れ、わいわいやってる団体客などアットホームな感じ。フィレンツェが属するトスカーナ州の料理が自慢のようで、Tボーンステーキ、豆のサラダ、チーズ、サラミなどを食べる。なかなかおいしい。滞在中、どこかで雰囲気のあるトラットリアを撮影したいねと考えていたので、みんなで相談した結果、ここで撮影をさせてもらおうよということになる。

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店舗外観。

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撮影交渉する前だったので、思いっきり盗撮画像クオリティ。

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食べ散らかしたというか、飲み散らかした後…。締めは、ブドウの搾りカスで作った蒸留酒グラッパグラッパにビスコッティを浸して食べるのがいいらしい。アルコール度高いので「くはっ」となる。